第21回全国夕陽サミットin和歌山県南紀白浜温泉―南紀白浜温泉宣言
南紀白浜温泉宣言
神々が籠る深山の霊場である熊野の山を朱色に照らし、生命(いのち)の起源の母なる海に夕陽が沈んでいこうとしています。
私たちがいま立っている日本最大の半島である紀伊半島は、豊かな自然を有し、古くから人々が畏怖し崇拝を集めてきました。平安時代には「蟻の熊野詣」と呼ばれるほど皇族をはじめ多くの民衆が心の安らぎを得て気持ちを切り替えようと紀伊半島、熊野を目指しました。21世紀の今日も世界遺産に登録された熊野には、日本らしさや癒しを求めて国内外から多くの人が訪れる"聖地"であり続けています。
南紀白浜温泉もまた、古より多くの熊野参詣者を迎え入れ、現在はリゾート地としてだけではなくワーケーションの"聖地"としての地位も高めています。それは、都会では得られない感覚を蘇らせクリエイティブな仕事ができる環境を提供しているからに他なりません。
そこで私たちは、南紀白浜温泉の夕陽を「蘇りの夕陽」として以下に宣言します。
> 「人生、出発(たびだち)の地」と言われる聖地・熊野を抱える温泉地として、誰もが夕陽を愛でる時間を得られる環境を守り育んでいくことを宣言します
> 夕陽を媒介に人々が交流し、様々なイノベーションを起こす場を創出することを宣言します
> 「蘇りの夕陽」を南紀白浜温泉の唯一無二の資源として春夏秋冬、未来永劫にわたって紡ぎ発信していくことを宣言します
2024年9月23日
第21回全国夕陽サミットin和歌山県南紀白浜温泉 参加者一同